プロテインはいつ飲む?筋トレ効果を最大化するタイミングと飲み方

筋トレ

プロテイン摂取の基本

筋肉を効率的に増やすには、まず1日の総タンパク質量を確保することが最重要です。
研究では、筋肥大を最大化するには体重1kgあたり約1.6~1.8gのタンパク質が目安とされています。

例えば体重60kgの人なら、1回あたり約24gのプロテイン(ホエイ換算でシェイカー1杯強)が目安です。
1日に必要なプロテイン量をこまめに補給することで、常に筋たんぱく合成のスイッチを入れ続けることができます。

豆知識: プロテインはあくまで栄養「補助食品」です。肉・魚・大豆製品などの食事でもしっかりタンパク質を摂り、**足りない分**をプロテインで補うようにしましょう。
バランスの良い食事が基本です。

筋トレ効果を最大化する摂取タイミング

これまで「トレーニング後30分以内(ゴールデンタイム)にプロテイン!」といわれてきましたが、最新の解析ではその効果は限定的とされています。
むしろ筋肉増加の鍵は1日の総摂取量であり、タイミング自体の効果は小さいと報告されています。
とはいえ、実際のトレーニング中・後は筋分解が高まりやすいため、タイミングごとに考慮すべきポイントがあります。

トレーニング直後

運動後は筋たんぱく質合成が高まる黄金期です。運動後すぐにプロテインを摂ると、筋合成促進筋分解抑制が期待できます。
研究でも「運動後すぐのタンパク質摂取によって筋たんぱく合成が最大化され、トレーニング効果を高める」ことが示されています。

しかし長期的には、トレーニング後だけ飲んでも不足しがちな総量を増やすことが肝要であり、即時摂取の有無よりも総摂取量の違いに効果差が現れる場合が多いと報告されています。実際、運動後にプロテインを補給しても、対照群と総摂取量を揃えれば筋肥大や筋力増加に有意な差はほとんど見られません。

私も筋トレ初心者の頃は「トレーニング後すぐにプロテインを飲まなきゃ!」と固く信じていました。
しかし、研究を読んでからは**「まず1日の摂取量を満たそう」**と意識するようになりました。
実際に食事でタンパク質をしっかり摂った日には、筋トレ後だけでなく翌朝も疲労感が減り、実感できる成果が増えたと感じています。

トレーニング前

運動前にプロテインを摂ると、トレーニング中に筋肉の原料となるアミノ酸が供給されやすくなります。
特に前回の食事から3時間以上空いている場合は、開始1時間前くらいにホエイプロテイン(吸収の早いもの)を摂るのがおすすめです。そうすることでトレーニング中に筋分解が進みにくくなるメリットがあります。

ただし、研究では「運動前に飲むか飲まないか」よりもやはり総摂取量が重要で、摂取量さえ足りていれば筋力・筋肥大への差はほとんど見られないとされています。
したがって、運動前はあくまで 空腹対策+準備 と割り切って、普段の1回分のタンパク質源として取り入れると良いでしょう。

朝(起床直後)

睡眠中の空腹状態では筋たんぱく分解が進みやすく、起床直後は体が疲労感や飢餓感を感じやすいタイミングです。
そのため朝食時にプロテインを摂るのは効果的です。
起床直後にホエイプロテインを摂取することで、夜間に不足したタンパク質を補給し、筋分解を抑制しつつ筋合成を優位にできます。
特に朝が弱い人は、プロテインシェイカー1杯を牛乳や水で溶かし飲むだけでもエネルギー補給になります。

基本的には、しっかりと朝食をとる。
足りない分をプロテインで補うという考え方は変わりません。
朝食をプロテインだけという方は、おにぎり1個でも食べると体の成長には良いとされています。

就寝前

就寝中は6~8時間も食事がとれないため、夜間の筋分解が進みやすい時間帯です。
そこで就寝前にプロテインを摂ると、睡眠中の筋タンパク合成を促せます。
実際、就寝前にゆっくり消化吸収されるカゼインプロテインなどを摂ると、夜間に体内で一定時間アミノ酸濃度を高め、筋合成をサポートできると報告されています。

夕食から寝るまで4時間以上空く人や、筋肥大をしっかり狙いたい人は、寝る前にプロテインを飲む習慣を取り入れると効果的です。
就寝前は就寝直前の過度な空腹や血糖低下を防ぐ意味でも、プロテインスナックやカゼインプロテインがおすすめです。ヨーグルト+プロテインパウダー、カゼイン主成分のプロテインバーなどで手軽に補給できます。

分散して摂取する

上記のように「特定のタイミングだけでなく、1日を通じて均等に摂取することも大切です。

例えば、体重60kgの人なら、約24gを朝・昼・トレ後・夜の4回に分けて飲むイメージです。
これにより一日を通してアミノ酸が供給されるため、筋肉の合成効率が上がり、疲労からの回復もスムーズになります。

プロテインの飲み方・ポイント

  • 水か牛乳か: 一般的に、水で溶かすと胃に負担が少なく吸収が早いです。牛乳で溶かすとタンパク質と糖質が追加されカロリー・満腹感が増します(筋肥大重視なら牛乳、水でさっぱりなら水)。
  • ホエイ vs カゼイン: 運動後はホエイプロテイン(吸収速い)、就寝前はカゼイン(吸収ゆっくり)が適しています。
    ただし高価なので、ホエイだけで一日中摂っても問題ありません。
  • シェイカーでしっかり: 付属スプーン1杯(20~30g程度)をシェイカーに入れ、200~300mlの水や牛乳でよく振ってダマなく飲みましょう。
  • タイミングだけに偏らない: 運動日はもちろん、休息日も高めのタンパク質摂取を維持するのが良いです。基礎代謝向上のためにも、トレーニング日ほど多くなくても一定量は毎日摂りましょう。

まとめ

プロテインを飲む「ゴールデンタイム」は従来の常識ですが、最新の研究では1日の総摂取量がもっとも重要とされています。
もちろん運動前後や就寝前に飲むと効果的ですが、それだけにとらわれるのではなく、毎食ごとにバランスよくタンパク質を補給するよう意識しましょう。

私自身の経験からも、筋トレ直後だけでなく朝や就寝前にもプロテインをプラスするようになってから、疲労感が減り筋肉の張りを感じやすくなりました。

あくまで食事と併用しながら、1日を通して必要なタンパク質量を確保することが、筋トレ効果を最大化する秘訣です。

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